タイトル:維持管理の考え方とガイドライン

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概要

全国住宅産業地域活性化協議会 維持管理の考え方とガイドライン

?注意点瓦葺きを除き、築後25年以上経過しているので、これまで、メンテナンスが行われていなければ、葺替えを検討する。(葺替えを検討している場合、小屋組の「Ⅲ耐久性能」に関する調査も合わせて行う。コロニアル葺きの場合、勾配が緩いと裏に雨が回り、野地板の合板まで普及していることが多いので注意が必要。一部の瓦葺きでは、役物に鉄板系のものを使用しているものがあるので、その部分の確認が必要。)?検査のポイント□下地・仕上材の仕様、経年劣化の程度・矩計図/仕様書/聞き取りを基に可能な範囲で劣化状態を現況調査?改善方法□コロニアル葺きや鉄板系葺きの塗装仕上げの劣化□コロニアル葺きや鉄板系葺きの素地の劣化□瓦葺きのずれ□下葺きの交換(2004年まで、石綿含有建材の製造が行われているため、処分方法に注意が必要。)第3章1981~89年【外装】?概要1サイディング塗装の耐用年数は10年程度のため、メンテナンスの無い場合は基材の劣化に注意する。窯業系サイディングの耐用年数は30~40年程度とされる。シーリング材の交換時期は30年程度とされる。1982年~旧公庫仕様に窯業系サイディング、塗装溶融亜鉛めっき鋼板が追加される。1986年~旧公庫仕様に開口部廻りにJISA5758(建築用シーリング材)の施工の記載が追加される。2モルタル吹き付け仕上げのリシンや吹き付けタイルの仕上げは、通常7年~10年程度は持つ。10年以内にメンテナンスが無い場合はモルタル層の劣化に注意する。モルタルの耐用年数は15~30年とされる。角砂糖のように崩れるような剥落などモルタル層の劣化が生じている場合は、下地改修を含む左官塗替えを検討する。?注意点築後25年以上経過しているので、これまで、メンテナンスが行われていなければ、張替えや塗替えが必要な時期に来ている。シーリング材は、打ち直しを検討する。(現在も、モルタル外壁の下地に部分補強用の平ラスや19mm未満のステープルを用いている場合が多い。付着力が低く剥落が生じやすい下地の可能性に注意する。)59