タイトル:維持管理の考え方とガイドライン

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概要

全国住宅産業地域活性化協議会 維持管理の考え方とガイドライン

第3章2000年~【防腐、防蟻】?概要土台の防腐・防蟻については、満足されていると考えてよい。住宅支援機構の調査によると、管柱の小径は2000年代は105角が約7割強を占めており、土台の樹種は約6割がヒノキを採用している。?注意点土台の防腐・防蟻は適切な可能性が高い。(断熱が不十分な場合、水廻りや北側外壁の腐朽・蟻害に注意する)?検査のポイント床下・小屋裏の木部を目視・触診で調査。?改善方法著しい腐朽・蟻害がある材を交換する。漏水その他の原因による腐朽は、原因についても対策を講じる。外部仕上げ【屋根】?概要1コロニアル葺きコロニアル板は、塗装された強化セメント板で通常7年を超えると塗替えが必要とされているが最長で10年程度は持つ。メンテナンスがない場合は、塗替えを検討する。化粧スレートの耐用年数は30~40年程度とされる2鉄板系葺き塗装の耐用年数は10年程度のため、塗替えを検討する。3瓦葺き瓦の耐用年数は特にない。地震や台風などで、瓦がずれている恐れがあるので、確認を行う。?注意点築10年超の住宅は、最初のメンテナンスを検討する時期に来ている。(コロニアル葺きの場合、勾配が緩いと裏に雨が回り、野地板の合板まで普及していることが多いので注意が必要。一部の瓦葺きでは、役物に鉄板系のものを使用しているものがあるので、その部分の確認が必要。)?検査のポイント□下地・仕上材の仕様、経年劣化の程度・矩計図/仕様書/聞き取りを基に可能な範囲で劣化状態を現況調査74